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林中村
【はやしなかむら】


(近代)明治22年~昭和29年の石川郡の自治体名。手取川扇状地の扇央部に位置する。菅波・乙丸・坊丸・田地(たち)・今西・木津(こうづ)・上二口(かみふたくち)・平松・剣崎(けんざき)9か村が合併して成立。旧村名を継承した9大字を編成。大字乙丸に役場設置。村名は,当村が属した中世期の中村郷と,江戸期の林組にちなんで命名(合併誌)。農業生産が主体で,耕地整理も明治45年大字木津に実施されたのをはじめ,大正初年ごろには全村完了した。このほかの産業として,養鶏・ワラ製品生産・醸造業がある。大正13年の職業別戸数は農業289・工業10・商業7・公務自由業13・交通業1・その他20(石川郡誌)。昭和15年大字今西と平松のうち江戸期の出村が合併して大字今平起立。戸数・人口は明治22年428・2,275,大正9年360・1,863。昭和28年の世帯数312・人口1,798。同29年松任(まつとう)町に合併。9大字は同町の町名に継承された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7089172