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光浦
【ひかりうら】


旧国名:能登

能登半島北部,七見川付近,日本海沿岸に位置する。地名の由来は,岩倉山の観音が,当地の磯に夜々光を放っていたことにちなむという(鳳至郡誌)。伝説に,七見川に,昔,サケが多くとれたので当地ではこれで生活していた。ある時,石動山の僧が空腹に耐えかねて,焼いたサケを食べた。次の朝,このことを悔いて,石に真言を書いて,たくさん海に沈めた。ところがその後,この川にサケがとれなくなったという(同前)。この村の海岸には五色石といわれる,きれいな石が採れる。旧盆にこの海岸の小石を墓の線香の台に使う風習がある。縄文時代の遺跡として立野遺跡がある。
光浦(中世)】 平安後期から見える地名。
光浦村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
光浦(近代)】 明治22年~昭和29年の大屋村の大字名。
光浦町(近代)】 昭和29年~現在の輪島市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7089282