小羽
【おば】

旧国名:越前
志津川右岸に位置し,東北は小丘陵御城山,東は小丘陵御墓山,西は丹生山地東縁で,通称がらがら山丘陵。御城山丘陵上に,4世紀後半~5世紀前半に比定される全長44m・後円部径25m・前方部すそ幅21mの前方後円墳(県史跡)がある。西の丘陵縁に弥生後期~古墳中期(布留期)集落跡である小羽遺跡が存在し,土器・木器・種子などの遺物が出土した。西縁の丘陵上に9基の円墳が確認される。径10m前後,かつては二十数基あったと伝える。字三昧平からは奈良期末~平安期の須恵器が散見される。御城山(後山)頂に前方後円墳の後円部を一部改築した中世の山城がある。木曽義仲の乳兄弟今井四郎兼平が3年居城したと伝える。
【尾羽村(中世)】 戦国期に見える村名。
【小羽村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【小羽(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7091612 |





