沓
【くつ】
旧国名:越前
敦賀半島南東部に位置し,東は常宮湾に面する。集落の東に小さな岬があり,小崎という。この小崎と名子にある名子崎,二村の弁天崎に至る小湾を常宮湾と呼ぶ。冬の北西風を小崎が防ぐため冬でも波静かな湾である。地名の由来は,名子に八幡大神が出現し,突然に当地へも神幸したが,村人が馳せ参じた時にはすでに姿はなく,神馬の沓跡のみ残されていたことによるという。
【沓浦(中世)】 鎌倉期から見える浦名。
【沓浦(近世)】 江戸期~明治22年の浦名。
【沓(近代)】 明治22年~現在の大字名。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7092298 |