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下新庄
【しもしんじょう】


旧国名:越前

三里山の西麓,同山麓を南から北へ流れる文室川流域に位置する。地名は舟津郷・山本荘に対して,新江荘と称したところから名付けられたという(郷土誌下新庄)。集落の東の山麓には縄文時代の下新庄遺跡,その北方には弥生後期から古墳前期にかけての大丸山古墳群などがある(同前)。「城蹟考」には樋口次郎の松山城跡として「村ヨリ十五町計寅方山下ニ在 東西十三間南北八間之所堀切一ケ所 東西八間南北五間之櫓台一ケ所 三間四方之櫓台一ケ所 樋口村十八町計」と記載。集落の東にある薬師堂の古樹林は昭和46年市天然記念物に指定された。なお,天正年間と推定される年未詳11月24日の下間性乗奉本願寺御印書に「あんやうし村・おそはら村・しんしやう」と見え,当地などから本願寺に綿子200目が進上されている(専応寺文書)。この「しんしやう」は当地か。慶長国絵図には今南西郡のうちに新庄村と見え,高4,464石1斗1升8合。
下新庄村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
下新庄(近代)】 明治22年~昭和30年の大字名。
下新庄町(近代)】 昭和30年~現在の鯖江市の町名。




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「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7092998