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下唯野
【しもゆいの】


旧国名:越前

九頭竜川左岸の河岸段丘に位置し,西は塚原野。蕨生(わらびょう)の枝村上唯野と対をなす。大永7年の洞雲寺隔庵領目録に「四斗 作職唯野之経善左衛門」とある唯野は当地のことである(洞雲寺文書/大野市史社寺文書編)。また,当地の浄土真宗本願寺派南専寺の文亀3年銘親鸞絵像に「大野郡富田郷南専寺常住仏」,文禄4年12月29日下付の本願寺顕如御影裏書に「越前国大野郡富田郷下唯野南専寺常住物也」とある(南専寺文書/同前)。中世には西園寺家領富田荘に属していたことが知られる。
下唯野村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
下唯野(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7093059