100辞書・辞典一括検索

JLogos

23

堂本
【どうもと】


旧国名:若狭

南川の中流域,同川支流堂本川流域に位置する。古くは知見郷に属し,井上・塚本・坂尻・笹尾などの小村を合わせ堂本村と呼んだ。村の南に八嶺(現八ケ峰)と呼ばれる高山があり,山を越えて丹波から京都に通じる道が早くから開け,血坂(千坂とも,現知井坂)越えといった。険しい坂道で,婦女子がこの坂を越えるとき,苦しさに堪えかね血涙を流したことから血坂と呼ばれたという(若狭郡県志)。地内の東側にある仁吾谷は古来栃や欅の生い茂る深い谷で,木地師たちの集落があった(名田庄村誌)。
堂本村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
堂本(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7093915