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中山寺
【なかやまじ】


大飯(おおい)郡高浜町中山にある寺。真言宗御室派。山号は青葉山。本尊は馬頭観音(座像,国重文)。奈良期の泰澄大師の草創と伝える。創建時は中山寺,再興後は一乗寺といい,近世以降は再び中山寺と称した。一乗寺再興の時の開山は覚阿法印。一乗寺の史料上の初見は,康永2年3月22日付の源惟綱一乗寺免田遵行状(中山寺文書)である。南北朝期以後,一乗寺は守護所の祈祷所となり,また国領青保代官大草氏とも関係が深かったことが寺蔵文書によって知られる。戦国期には若狭守護武田氏の崇敬を受け,武田氏の丹後一色氏に対する戦勝祈願をこめた永正3年4月22日付の武田元信願文が伝来する。一乗寺として再興後,最盛期には15坊の塔頭を数えたと伝えるが,今は本堂の脇にある正寿院のみである。本堂内にある脇侍毘沙門天・不動明王は,大和田にあったという廃寺天台宗大宝寺のものと伝える。当寺には,前出の源惟綱一乗寺免田遵行状をはじめ18点の中世文書を含む百数十点の文書を所蔵する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7094156