番田
【ばんでん】

旧国名:越前
竹田川右岸の自然堤防上に位置する。地名は,中世坪江下郷の荘民の夫役により耕された「番田」に由来すると推測される。弥生中期の櫛目文土器長頸の壺がほぼ完全な形で発見され,地区一帯が番田遺跡となっている。また,興福寺領坪江荘に勢力を持った堀江氏の館があったようで,明治9年の番田村地籍図(竜雲寺所蔵文書)の字館ノ上には堀跡がみられる。堀江氏館跡は下番・中番にもあり,番田から移った時期は不詳。天正15年2月8日堀秀政は堀源介に「番田重吉内」118石5斗8升を宛行っている(多賀家文書)。慶長国絵図では坪江下郷の十楽方に属している。
【番田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【番田(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7094583 |





