細野
【ほその】

旧国名:越前
織田盆地の北方にそびえる座ケ岳の南東麓に位置し,集落の南東を萩野川が北流する。座ケ岳には古代信仰の対象となったと思われる岩磐(いわくら)がある。忍熊王が賊を追って当地に着き素戔嗚尊から授かった霊剣で賊を退治し,この剣を最初に祀ったのが座ケ岳の地で,これが織田剣神社の前身と伝える。式内社伊部磐座神社は当地に比定され,現在は東隣の岩倉と共同で剣神社として祀られている。天正7年10月千手院領指出案(剣神社文書)の名請人のなかに「細野村弥五郎」と見える。慶長3年の府中高目録では「ほその村」440石余。
【細野村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【細野(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7094985 |





