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浅川
【あさかわ】


旧国名:甲斐

浅河とも書く(国志)。八ケ岳東南麓の標高1,000m付近の高原に位置する。横尾山の支脈に北・東・南を囲まれ,西は大門川の断崖に臨む要害の地。地名の由来は深沢川(大門川)に対する名という(国志)。中世に繁栄したという根羽(念場)千軒(樫山)が離散して,その一部が当村をひらいたという。南西部に道通(どうつう)と称するところがあり,天正10年徳川家康が信州へ移動の時,居城に充てようとしたところといい,上様御城跡と呼んでいる。村の北部の瑞籬(みずがき)山に,多麻庄の名のおこりとなった玉ノ権現があり,また駒形神社はかつての甲斐三官牧の1つ柏前牧の守護神であったという(国志)。
浅川之郷(中世)】 戦国期に見える郷名。
浅川村(近世)】 江戸期~明治8年の村名。
浅川(近代)】 明治後期・大正期~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7095883