大倉
【おおくら】

旧国名:甲斐

鶴川に合流する仲間川下流左岸の谷あいに位置する。地名の由来は，古代屯倉の所在にかかわることが考えられるが，詳細は不明。地内に大倉遺跡があり，縄文早期から弥生時代・奈良期・平安期にわたる複合遺跡である。鎌倉初期は，古郡氏の支配下にあった。しかし，古郡氏は和田義盛の乱に加担して滅び，その遺領は加藤氏に与えられた。加藤氏は，甲斐国守護武田氏の被官としてこの地を支配したが，天正10年武田氏滅亡後，武州箱根ケ崎で滅亡したといわれるが不詳。
【大倉村(近世)】　江戸期～明治５年の村名。
【大倉(近代)】　明治後期・大正期～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7096245