黒平
【くろべら】

旧国名:甲斐

笛吹川の支流荒川上流の山間地に位置する。地名は土の色から生じたといわれる。集落は上黒平・下黒平の２つに分かれる。集落は南面傾斜地に石垣を築きながら平らにして家を建てた。木材は豊富であり，自然木の曲りを利用した梁の組み方や太い大黒柱，東西の壁になる所に用いたウダツ柱ががっちり棟木をのせるという骨太い建築手法の家々がみられる。
【黒平村(近世)】　江戸期～明治７年の村名。
【黒平(近代)】　明治後期・大正期～昭和29年の宮本村の大字名。
【黒平町(近代)】　昭和29年～現在の甲府市の町名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7096845