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笹子鉱泉
【ささごこうせん】


大月市笹子町黒野田,笹子川上流笹子峠のふもとに湧出する温泉。標高750mに位置する。花崗閃緑岩の小仏層群に接する部分に泉源を有する。泉温11℃の含硫酸塩炭酸鉄泉でリューマチ性疾患・貧血症に効くとされる。古くから近在の村人がくんで入浴に利用していたが大正11年に,天野新三が県の認可を得て浴場を開設した(北都留郡誌)。その後,長く休業し昭和34年湧出地付近に施設を再興,営業を再開した。谷間の鉱泉としてにぎわったというが,昭和41年の水害で流失し,以後は国道20号沿いに移って営業。旅館は1軒。滝子山・三ツ峠山・大谷ケ丸の登山基地として利用される。国鉄中央本線笹子駅下車笹子新田行きバスで15分の地。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7097082