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比志
【ひし】


旧国名:甲斐

古くは飛志とも書いた。甲府盆地の北西部,釜無川の支流塩川上流の標高750~800mの河岸段丘上で,金峰山山系の支脈に囲まれた山間に位置する。地名の由来は,地形が菱の実に似ていることによると伝える。甲斐古社の1つで武田氏の祈願所であった蔵王権現比志神社は,大永年間に御崎平から塩川州上の現在地に遷座したといわれ,一間社流造の本殿は大永8年日向大和守是吉建立の棟札があり,県文化財。また境内の大スギは県天然記念物である。縄文時代の馬込遺跡・郷蔵地遺跡・焼牧遺跡・四辻遺跡がある。
比志郷(中世)】 戦国期に見える郷名。
比志村(近世)】 江戸期~明治8年の村名。
比志(近代)】 明治後期・大正期~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7098147