万力
【まんりき】
旧国名:甲斐
甲府盆地の北東,笛吹川中流域に位置する。金桜神社の社記によると,万力郷総鎮守の同社は成務天皇代に草創された式内社で,建久5年右大将源頼朝再建の棟札がある。中世万力郷付近は竜王・近津と並ぶ中世の三大水防難所で,笛吹川の洪水から石和(いさわ)をはじめとする下流の村々を守るため堤を造り,それが万人の力を合わせたような堅固な堤であるように願って万力の名がつけられたという(国志)。
【万力郷(中世)】 南北朝期~戦国期に見える郷名。
【万力(近代)】 昭和17年~現在の大字名。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7098437 |