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本栖
【もとす】


旧国名:甲斐

富士山北西麓の本栖湖畔に位置し,北西に烏帽子岳,西に竜ケ岳がそびえ,東は大室山と富士裾野へ続く。地名は栖が巣に通じ,本巣と書かれることもあることから巣鷹山に由来すると伝える(国志)。本栖湖はすでに9世紀には史上に登場する。「三代実録」貞観6年5月25日条によれば,この日富士山は大爆発を起こしその溶岩が北西麓の「本栖水海」を埋めたとある。また,同書同年7月17日条では,再び起こった大爆発は山麓の樹木を焼き,土石流が「本栖并剗両水海」を埋め魚は死滅し,百姓の居宅も埋まったという。戦国期甲斐と駿河を結ぶ中道(なかみち)往還の要衝にあたり,地内には当時勢力を張った渡辺囚獄佑の宅址・墓所がある。
本栖(中世)】 戦国期に見える地名。
本栖村(近世)】 江戸期~明治7年の村名。
本栖(近代)】 明治後期・大正期~現在の上九一色村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7098581