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谷村陣屋
【やむらじんや】


江戸中期の陣屋。甲斐国都留(つる)郡谷村(現都留市)にあった。近世初頭以来藩主秋元但馬守が領有し一藩を形成してきた郡内地方は,宝永元年,幕府直轄領となった。一時,甲府藩主柳沢吉保の預り地となったが,その後は幕府代官の支配下に置かれた。宝永2年,大手の北側に存在した高山五兵衛の旧宅を陣屋とし(甲斐国志草稿),谷村御役所と呼ばれた。最初の代官には清野与右衛門・町埜惣右衛門の2名が任命された。当初,上・下両郷の支配が分掌されていたとみられるが,享保5年に代官河原清兵衛により統一支配された(大月市史)。支配地は都留郡全域の111か村におよび,石高は享保9年には2万817石余。明治元年に廃止され,以降は甲斐府に引き継がれた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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