竜王2号墳
【りゅうおうにごうふん】

中巨摩(なかこま)郡竜王町竜王新町小字二ツ塚にある円墳。甲府盆地西部の赤坂台地南東斜面上,標高331m付近に立地する。赤坂台古墳群二ツ塚支群中の1基で,竜王3号墳の北西方50m辺りに位置する。昭和52年,県教育委員会によって発掘調査された。墳丘は14mほどで,墳丘中に外護列石状の石列が確認された。南方に開口した無袖型横穴式石室で,閉塞石および前庭部なども確認された。全長5.75m,玄室長4.8m,奥壁幅1.15m。須恵器の蓋坏・高台付坏・長頸壺・
・甕,土師器,杏葉・飾金具・鉄鏃・鉄釘・手びねり土器などが出土した。杏葉などの馬具は毛彫馬具で,馬装史上最も新しい型式のものである。7世紀中頃から8世紀前半頃までの古墳と考えられている。報告書は「山梨県中央道埋蔵文化財包蔵地発掘調査報告書―北巨摩郡双葉町地内2,中巨摩郡竜王町地内」(昭和54年)。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7098772 |





