100辞書・辞典一括検索

JLogos

23

稲核ダム
【いねこきだむ】


南安曇(みなみあずみ)郡安曇村安曇稲核の梓川にあるダム。昭和44年に築造された高さ60m,長さ192.8mのアーチ型ダム。東京電力が梓川水系につくった一連の揚水式発電用ダム群のうちの一つで,奈川渡(ながわど)ダム・水殿(みどの)ダムに続き,最下流に位置する。ダムへの滞水でできた湖は,湖面の標高787m,長さ2.6km,最大幅280m,面積0.51km(^2)・総貯水容量1,070万m(^3)。ダム湖の水は3.3km下流の東筑摩郡波田(はた)町にある竜島(りゆうしま)発電所(最大出力3万2,000kw)に送水される。また,中信平地区改良事業の灌漑用水の一部が,竜島発電所調圧水槽から取水されている。中信平地区改良計画は,東京電力による梓川電源開発を契機に,梓川の水を松本盆地西部の乏水性の扇状地に送水し,水田・畑地計1万691.4haを灌漑するもので,昭和55年にほぼ完成をみている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7099290