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有旅通
【うたびどおり】


旧国名:信濃

(近世)江戸期の松代藩領の行政区名。松代藩では享保年間以降,領内を山中(さんちゆう)と里方とに二大別し,さらにこれを通(とおり)と称する9行政地域に分けて,代官・手代などを配した。有旅通は山中5通の一つで,領内西部山間地のうち犀川とその支流土尻川の渓谷沿いに点在する村々である。安政3年領内村々家数留によると,更級(さらしな)郡の有旅・入有旅・青池・山布施・山村山の5か村と,水内(みのち)郡の笹平・古間・大安寺・五十里(いかり)・専納(せんのう)・中条・長井・青木・久木・奈良井・夏和・竹生(たけぶ)・上野・小根山(おねやま)・瀬戸川の15か村,計20か村(県史近世史料7-1)。ただし山中筋の通の分け方には,時期・所管役所によって相違がある。例えば文政8年御郡中村附道訳覚帳では,安政3年の吉窪通の一部にあたる村々を含んで33か村であった。また戸数・人口の調査などでは,有旅・吉窪通として一括して掌握している例が多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7099420