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川田
【かわだ】


旧国名:信濃

千曲川右岸,保科川・赤野田川流域に位置する。地名の由来は,川の曲(わだ)の意で千曲川の流路から起こった地名という(上高井郡誌)。川田南の十二山山麓に人がはじめて住みついたといわれ,弥生中期の土器が十二山と塚本(王子塚)及び関崎から出土,十二山に5基の円墳が確認されている。赤野田川西側の水田地帯には条里制遺構がみられ,領家の字名も残る。字領家には古城(ふるじよう)・古屋敷の小名が,さらに下和田大星山の北西山稜には古城山もある。また大星山の山麓・山頂,町川田十二山の山腹・山麓,町川田袖林山の山頂,関崎の山麓などに古墳群があり,塚本の扇端にある王子塚古墳と合わせて30基に達する。これらはほとんど積石塚古墳で,中には直刀・馬具・銀環・鉄鏃・土師器などを出土したものもある。また町川田の西南には戦国期の城山跡がある。
河田郷(中世)】 室町期~戦国期に見える郷名。
川田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
川田村(近代)】 明治22年~昭和34年の上高井郡の自治体名。
川田(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7100248