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高部
【たかべ】


旧国名:信濃

守屋山北東麓,宮川中流右岸に位置する。古く諏訪社上社に鷹をもって仕えた人たちが住んでいたといわれ(中洲村史),鷹部から高部になったと考えられている。鎌倉街道の西街道が通り,また諏訪と伊那を結ぶ杖突峠道(高遠道)が通過していた。高部には古くから上社に仕えた五官の主座・神長官守矢氏邸,同じく五官のうち権祝矢島氏邸(天文22年以降神宮寺村へ移住),同じく擬祝伊藤氏邸(昭和38年諏訪市に移住)があって上社とのかかわりが深かった。付近には神長官裏古墳・神袋古墳・疱瘡神塚・乞食塚などがあり,また高部遺跡からは縄文中期の住居跡10,古墳時代~平安期の住居跡が26軒発見された(茅野市史)。
高部(中世)】 南北朝期から見える地名。
高部村(近世)】 江戸期~明治7年の村名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7101707