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竹房
【たけぶさ】


旧国名:信濃

犀川中流右岸の段丘上に位置する。「続日本紀」神護景雲2年5月28日条に「信濃国更級郡人建部大垣」が見え,建部は日本武尊の名代で諸国に定められた(日本書紀)。大垣はこの建部に属する人であろう。「たけるべ」が「たけぶ」「たけべ」などとなり,この「たけぶ」に里の意の「さ」が付いて「たけぶさ」になったものという(信州新町史)。地内には小規模の縄文遺跡があり,武富佐神社境内に武富佐古墳がある。更級(さらしな)郡の川中島平野に面する山麓には古墳が数多く存在するが,西部のこの地方には唯一のもので,古墳時代後期の組合式石棺2基の古墳である。
竹房(中世)】 戦国期に見える地名。
竹房村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
竹房(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7101764