100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

戸隠
【とがくし】


旧国名:信濃

北に戸隠表山と西岳,北東を飯綱山・黒姫山,西に荒倉山と3方を山に囲まれた高原。地名の由来は天の岩戸開きの天手力雄命の子孫がこの地に来て祖先を祀ったことによるとされている(戸隠山本院昔事縁起,先代旧事本紀)。また「阿裟縛抄」の戸隠寺縁起(信史2)によれば,学問行者が戸隠山の大石屋で法華経を読誦していると九頭一尾の鬼が出現し,行者の法音によって功徳者になることができたからこの山を守護しようといって石屋にこもり,戸を封じ南無常住界観自在尊三所利生大権現と唱えた。行者がここに建立した寺が戸隠寺で,ここを戸隠山と称するようになったことにちなんで戸隠というとの両説がある。修験の霊場として栄えた戸隠山顕光寺は現在戸隠神社となって宗教・観光の中心となっている。
戸隠(古代)】 平安期に見える地名。
戸隠(中世)】 鎌倉期から見える地名。
戸隠村(近代)】 明治5~22年の村名。
戸隠村(近代)】 明治22年~現在の上水内郡の自治体名。
戸隠(近代)】 明治22年~現在の戸隠村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7102050