福島
【ふくじま】

旧国名:信濃

諏訪湖の南方，盆地のほぼ中央に位置する。宮川と上川に挟まれた沖積地に初めて鍬を入れた人は諏訪大祝の一族福島氏といわれ，最初から計画的につくられた跡がはっきりした諏訪では珍しい集落。村の中心に「垣内」（開戸）の地名が残り，福島氏を氏の長とする一団が一画をつくり集団生活をしていたと考えられる。集落の四囲と中央部に水路がまわり，それに沿って西小路・南小路・中小路・北小路・東小路・舟渡小路が通り，その用水を利用して家作りがなされている。
【福島(中世)】　鎌倉期から見える地名。
【福島村(近世)】　江戸期～明治７年の村名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7103058