吉岡
【よしおか】

旧国名:信濃
天竜川に注ぐ南の沢川・牛ケ爪川の流域に位置する。地名の由来については,はじめ富山(とやま)と称していたが,文明4年大沢の古城(現阿南町富草)の城主下条康氏が築城中に鎧の小札を掘り出して札原(さねはら)と改称,築城後,文明7年に吉岡と改めたという(下条記)。地内からは縄文土器などが出土。また吉岡城は,集落全体を城郭に組み込んでおり,曲輪・空堀・井戸跡,上町・縦町・横町・小路などの遺構を残す。戦国期の四脚門も現存する。
【義岡(中世)】 戦国期に見える地名。
【吉岡村(近世)】 江戸期~明治8年の村名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7103973 |





