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黒内
【くろうち】


旧国名:飛騨

宮川支流殿川の左岸に位置する。周囲は尾崎山をはじめとする急峻な山に囲まれ,地内を黒内川など殿川の支流3本が流れる。地名の由来について「後風土記」は,「此地は高くして黒墳(くろつち)なれども,為方なく田畑を新墾して来り住し故に,彼は本村何某の畔内(くろうち)百姓と云ひしより,終に村名に成りならむ」としている。村内にあった黒内城は建武2年,国司藤原高基の築城を伝え,のち家臣の黒内某が居城し,応永18年落城してのち,山続きの小鷹利(こたかり)城の出丸となり,三木氏らに攻められて廃城となる。高山へは5里8町,古川へは1里22町の地(後風土記)。
黒内村(近世)】 江戸期~明治8年の村名。
黒内(近代)】 明治8年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7105959