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桜井
【さくらい】


旧国名:美濃

牧田(まきだ)川右岸,養老山麓に位置する。地名の由来は,日本武尊が伊吹山の賊を征討し,帰還の途次に当地の井水を汲み,桜の花の香わしきが如しと賞したことによると伝える(養老郡志)。地内には日本武尊をまつる白鳥神社が鎮座し,境内に伝説の井戸がある。大正10年地内で古墳が発見され,5体の人骨のまわりには5振の直剣と多くの須恵器が副葬されていた。なお,「和名抄」美濃国石津郡四郷の1つ桜樹郷は,現上石津町牧田・一之瀬付近に比定されている(県史)が,養老町桜井はその転化か(濃飛両国通史)。
桜井村(近世)】 江戸期~明治30年の村名。
桜井(近代)】 明治30年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7106247