長瀬
【ながせ】

旧国名:美濃

虎渓山一帯にわたる地域で，東から南へ土岐(とき)川が流れる。永保寺の東で土岐川が大きく湾曲し，竜浮(りようふ)淵・十八灘などいくつかの淵・瀬があることから起こった地名であろう。虎渓山Ｅ地点より旧石器を出土し，虎渓山頂の虎渓山１号古墳よりは直刀・鉾等の鉄器をはじめ須恵器・土器の副葬品が多数発見され６～７世紀にわたるこの地の豪族の墳墓とみられる。また長瀬山の南麓には平安期に白瓷(しらし)を焼いた古窯跡がある。
【長瀬郷(中世)】　鎌倉期から見える郷名。
【長瀬村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【長瀬(近代)】　明治22年～昭和37年の大字名。
【長瀬町(近代)】　昭和37年～現在の多治見市の町名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7107497