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林①
【はやし】


旧国名:美濃

林三ケ村ともいった。牛屋川流域の平坦地に位置する。地名の由来は,寛元・宝治期の開拓者林主馬允景顕の名にちなむと伝え(新修大垣市史),はじめ林本郷・林中・林東の3郷があったという(新修大垣市史)。永仁3年6月の大井荘有司間人検注名寄帳に「林彦三郎」の名が見える(筒井家文書)。地内の真宗大谷派顕性寺は林景顕の創建,はじめ阿弥陀寺と称し天台宗に属したが延徳2年転宗。同寺には慶長5年8月27日付で「はやしむら」宛に出した石田三成・小西行長・島津義弘・宇喜多秀家連署禁制が蔵せられており,境内には康正3年と長禄4年銘の宝篋印塔がある。神社では,日吉神社がある。同社ははじめ山王権現といい,阿弥陀寺の鎮守社であった。また天正期には真宗大谷派の等覚坊・永寿寺・長勝寺があった(新修大垣市史)。
林村(近世)】 江戸初期の村名。
林村(近代)】 明治8~14年の安八郡の村名。
林町(近代)】 大正9年~現在の大垣市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7108061