前田
【まえだ】
旧国名:美濃
揖斐(いび)川下流右岸の後背地。大垣輪中のうち。貞和4年5月30日付の浦壁武蔵守宛光巌上皇院宣写に「美濃国前田御厨内陞任跡」と見える(松雲公採集遺編類纂)が,当地のことか。豊臣政権の京都所司代前田玄以は当地の出身と伝え,祖先の斎藤彦九郎季基が土着して前田を名乗るという(諸家譜)。字村添に前田家祖先の墓という五輪石がある。
【前田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【前田(近代)】 ①明治22~30年の加納村の大字名。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7108604 |