久留女木
【くるめき】

旧国名:遠江

久留目木・久留米木とも書く。浜名湖に注ぐ都田川上流左岸に位置する。地名は河谷や山腹のぐるぐる曲がった地形に由来するという。また，諸国行脚から故郷に帰った行基が，老婆に洗濯を頼んだところ，老婆は田植えで忙しくできないと答えた。すると行基は私が代わりに田植えをしようといって，ワラ人形を作り田植えをさせた。その人形が当地に流れ来て「反転(くるめき)て」止まったので，当地を「くるめき」と呼ぶようになったという伝承がある（風土記伝）。
【久留目木(中世)】　戦国期に見える地名。
【久留女木村(近世)】　江戸期の村名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7111304