国道
【こくどう】

道路法に基づく道路の一種で,一般国道の略称。国道の道路管理体系は,指定区間と指定区間外とに区分され,指定区間は,建設大臣が直接管理者(国の直轄管理という)で,その区間は「一般国道の指定区間を指定する政令」により指定されている。指定区間外は,都道府県知事が道路管理者となり,一部区間では日本道路公団がこれにあたる。国道の路線名・起点・終点および通過地域は,「一般国道の路線を指定する政令」によって定められている。従来の国道は,1級国道と2級国道とに区分されていたが,昭和40年道路法改正に伴い,すべて一般国道として統一された。最近,交通事情や総合開発に基づき,各所にバイパス(新道)が建設されている。各路線の総延長は,新道ならびにその区間の旧道との合計距離をいい,現道延長は,起点から終点までの通常使用する道路の距離,すなわち新道が建設されていない区間は従来の国道,新道が建設されている区間は新道の距離を加算した距離をいう。県内には,わが国道路交通の大動脈としての役割を有する国道1号をはじめ,52号・135号・136号・138号・139号・149号・150号・152号・246号・257号・301号・362号の13路線あるが,301号は257号と全線にわたり重用されている。なお,昭和57年4月付で,下田市内から現在の主要地方道修善寺下田線・国道136号・主要地方道沼津伊東線・同沼津土肥線を経由して沼津市内に至る国道414号が新設される。また,従来静岡市内と浜松市内を結んでいた国道150号が清水まで延長されるなど,ほかの国道も一部区間の路線や延長距離などに若干の変更が予定されている。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7111447 |