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饗庭
【あいば】


旧国名:三河

矢崎川の下流左岸に位置する。暦応2年に開拓されたと伝えられ,友国村の尾崎勘解由の一族が伊勢神宮を分請して祀り,新田550石のうち2反を神宮へ初穂地として寄進し,以後御饗庭と呼ばれ,やがて饗庭郷となったという。地内には古窯跡がある。金蓮寺の阿弥陀堂は源頼朝が家臣安達藤九郎に命じて建てた三河七御堂の1つと伝えられ,この地方最古の木造建造物として国宝に指定されている。なお,暦応4年から康永元年に足利尊氏が開いた新田を前期饗庭七郷と称し,厨新田(饗庭),艫郷(友国),松井村(小山田),白浜,巨海(こみ),寺津,津平子崎計758石という。寛正5年から文正元年に石川妙鶴丸の開いた新田を後期饗庭七郷と称し,吉田・荻原・富田・中野・酒井・中田・大塚計1,410石という(吉良町誌)。
饗庭御厨(中世)】 平安末期~室町期に見える御厨名。
饗庭村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
饗庭(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7115118