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苅安賀城
【かりやすかじょう】


中世の城郭。一宮市大和町苅安賀に所在した平城。日光川の自然堤防上に立地する。永禄4年頃創築され(一宮市史),城主は浅井新八(郎)であったという(尾張志)。天正12年,新八の子田宮丸は羽柴秀吉への内通を主君織田信雄に疑われて自害し,森勘解由が城主となる。同年小牧・長久手の戦では,織田・徳川連合軍の拠点として改修された。天正18年小田原攻めのときには小早川隆景の兵500が守備した。城はその後廃城になった。明治26年の地籍図では主郭は小高い畑地であったが,現在自動車学校の敷地になり,遺構の地表面観察は困難。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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