小塚町
【こづかちょう】

旧国名:尾張
(近世)江戸期~明治4年の町名。名古屋城下の1町。町人町の1つ。久屋町筋の西,南北道路鍛冶屋町筋のうち袋町筋から広小路筋までの間に位置する。北は小市場町に隣接する。元和元年(一説に元和4年)清須の小塚村から移って来た町。なお,町名については,町内に古塚(小袖塚)があり,これにちなんで古塚町と呼んだのが小塚町になったとも,小袖塚町を略して小塚町と称したともいわれる(尾張志・名古屋市史)。享保年間の家数45,町役銀702匁(名府予録)。地内には酒屋善八が居住していた(寛延旧家集)。町内のうち,本重町筋以前は大部分が武家屋敷であった(尾府全図)。明治4年小市場町の一部となる。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7118388 |