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木挽町
【こびきちょう】


旧国名:尾張

(近世~近代)江戸期~昭和41年の町名。江戸期は名古屋城下の1町。町人町の1つ。碁盤割西端にある南北道路木挽町筋の北端に位置する。片端と京町筋の間の1丁。町名は慶長年間名古屋城築城のとき当地に木挽小屋が建てられ,その後も多数の木挽職人が住んだことから名付けられた(尾張志)。町家の成立年月は不詳。万治3年まで上畠町西ノ切(のち五条町)の支配に属していたが,寛文元年独立して木挽町となる。宝永6年町内片端の角から南へ4軒が尾張藩に召し上げられ,引越料110両と小船町内に替地を与えられた(金鱗九十九之塵)。しかし,正徳4年再び召し上げられた土地が返還され,元の町域となる。享保年間の家数39,町役銀336匁(名府予録)。氏神は郭内天王社(名古屋府城志)。明治4年下材木町・元材木町・葭町・両蔵屋敷を合併。同11年名古屋区,同22年名古屋市,同41年同市西区,昭和19年同市栄区,同20年からは同市中区に所属。昭和11年広小路通,同41年丸の内1~3丁目・栄1~3丁目・錦1~3丁目となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7118441