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小牧町
【こまきちょう】


旧国名:尾張

(近世)江戸期~明治4年の町名。名古屋城下の1町。町人町の1つ。京町筋のうち西は竪杉ノ町筋から東は善光寺筋まで2丁。西は石町に隣接する。慶長16年小牧町を移した清須越の町で,町名は春日井郡小牧村の人が開発したことによる。移転後,鍛冶屋町筋の下小牧町と区別して山口小牧町と称したが,下小牧町が吉田町と改名するにおよび山口を省いて小牧町となった(府城街巷事跡)。東端善光寺筋の西裏,浅野与次右衛門の屋敷跡が元禄7年33軒の町家となり,新長屋・西国長屋と呼ばれた(名古屋府城志・金鱗九十九之塵)。享保年間の家数60,町役銀3貫279匁(名府予録)。清須越の商人として味噌商藤屋藤十郎,質商清水屋与吉らが居住していた(寛延旧家集)。寛永11年11月24日の夜,藩士河内藤左衛門・同弥十郎の兄弟は父の仇深尾左五右衛門を当地で討ち本望を遂げた(紅葉集)。明治4年石町の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7118465