酒手島
【さかてじま】

旧国名:三河

西三河平野南部，矢作古(やはぎふる)川右岸の干拓地に位置する。地名の由来は，堤防完成の際に領主の相模甘縄藩主松平備前守から祝の酒が与えられ酒手島と命名されたとする説と，三河湾上の佐久島の手前という意味で佐久手島から酒手島となったとする説がある。ただし，元禄２年検地水帳以降数百点保存されている文書・記録の中に坂手島の文字はまれに見えるが，佐久手島の表記は見えない。
【酒手島村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【酒手島(近代)】　明治22年～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7118645