坂本
【さかもと】

旧国名:三河
遠望峰山系北方稜線直下の山間部に位置する。落合川の上流に沿って舌状に開析谷と小さな扇状地が発達。地名の由来は,桑谷山麓の真言宗勝善寺(当時薬勝寺)の参道の坂本に立地することによると伝えられる。勝善寺の銅鐘は国重文で,その鐘銘に承元2年5月に熊野別当永範が鋳造し,その子行範が寛喜2年4月3日に再鋳したとある(蒲郡市誌)。承元年間に高野山の助源法師が熊野三社の本地を勧請し,勝善寺を中心に薬師堂,山麓に阿弥陀堂を建立と伝える(静里村誌)。
【坂本郷(中世)】 戦国期に見える郷名。
【坂本村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【坂本(近代)】 明治22年~昭和29年の大字名。
【坂本町(近代)】 昭和29年~現在の蒲郡市の町名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7118659 |





