須長
【すなが】

旧国名:三河

雁峰山麓，豊川支流連吾川の上流に位置する。連吾川は，天正３年長篠の戦で武田軍と織田・徳川両軍の対峙した境界線となり，連合軍の馬防柵は字松葉地内の浜田まで構築されたという。字辻脇地内の丸山には，武田軍の馬場美濃守信房，真田源太左衛門信綱と弟兵部丞昌輝の勇名が語り継がれる。雁峰山中腹に，長篠城の救援に岡崎へ走った鳥居強右衛門勝商が狼煙をあげたという涼み松がある。
【須長村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【須長(近代)】　明治22年～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7119694