辰巳町①
【たつみちょう】
旧国名:尾張
(近世~近代)江戸期~昭和10年の町名。江戸期は名古屋城下町続きの1町。名古屋新田のうち。名古屋城の東南,御添地の東,建中寺の南。東道筋の西側,水道先筋の南端。正徳5年法華寺隠居の余り地を,東田町米屋八左衛門が控地として町家を建設して成立(名古屋府城志)。名古屋城の巽(南東)の方角にあたることから辰巳町と名付けられた(金鱗九十九之塵)。辰巳角町とも称した。享保13年城下町続きとして町奉行の管轄下となる(吏事随筆)。まわりは武家屋敷地であった(尾府全図)。明治11年名古屋区,同22年名古屋市,同41年からは同市東区に所属。大正3年の戸数2・人口15。明治40年新栄町,昭和10年中区新栄町となる。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7120207 |