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東名高速道路
【とうめいこうそくどうろ】


正式には高速自動車国道東海自動車道という。東京都と小牧市を結ぶ高速道路。延長346.7km,県内延長87.9km。車線幅3.5m。事業費3,471億円,昭和44年全線開通。名神・東名両高速道路により東海道メガロポリスを結ぶ交通・産業の大動脈が形成された。東京都を起点に,神奈川県・静岡県を経て,静岡県三ケ日町から新城(しんしろ)市に入り,豊橋市・豊川市・宝飯(ほい)郡音羽町・岡崎市・豊田市・西加茂郡三好町・日進市・愛知郡長久手町・名古屋市・尾張旭市を経て,再び名古屋市を通り,春日井市を経て,小牧市で名神高速道路と接続する。東名高速道路は,沿線の開発を大きく促進させ,県内では中京工業地帯から小牧・豊田へ企業が進出し,大都市の中間地点である豊川にトラックターミナルなどが整備され,都市近郊の小牧地区においては,物流基地や流通センターの整備が急速に進んだ。また農業地域から農作物を大消費地へ輸送するのに大幅な時間的短縮が可能になったため,渥美(あつみ)半島の花卉栽培など,商業的農業への転換が各地でみられる。一方,東名高速道路の開通は,騒音・振動などの公害や自然破壊をもたらした。現在では,交通量も大幅に増え,すでに限界といわれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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