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中島
【なかじま】


旧国名:尾張

(近世)江戸期~明治11年の村名。尾張国知多郡のうち。知多半島の北西部で,枝郷の中小根は伊勢湾に面する。中世に寺本保を形成していた地域は,慶長13年の備前検地において5,450石余という村高にのぼったため,4か村に分けられたが,当村はそのうちの1つ。尾張藩領。横須賀代官所支配。全村蔵入地。村高は,「寛文郷帳」「天保郷帳」ともに871石余,「旧高旧領」1,315石余。「寛文覚書」によれば,概高1,315石余・反別78町余(田48町余・畑30町余),家数206・人数1,045,牛馬47,寺院は本郷に光明寺,枝郷の中小根に竜蔵院があり,ともに平井村の曹洞宗大祥院の末寺。神社に中小根の神明社が記されるが,天保年間と推定される村絵図に見える中島の天白社は記されていない。慶安3年の検地帳に記載されている名請人は,中島村111人・平井村45人・堀之内村35人・廻間村26人で,他村からの入作者が49%にも及んでいる。明治11年八幡村の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7121107