広小路西通
【ひろこうじにしとおり】

(近代)昭和13～56年の町名。はじめ名古屋市中区，昭和19年からは同市中村区の町名。もとは中区船入町・東柳町・西柳町と笹島町・禰宜町の各一部。町名は，明治19年名古屋駅開業の際に名古屋城下町南端の広小路を西へ延長した道路（延長部分も含めて広小路通という）の両側に位置することに由来する。昭和12年に名古屋駅が北方へ移転し駅前に直結する通りではなくなったが，広小路通上を市電が走り，柳橋交差点付近には銀行や商店・飲食店などが集まる。第２次大戦後は，昭和33年完成の新名古屋ビル南館（現名古屋三井ビル南館）や柳橋付近の東海ビル・ガーデンビルなどオフィスビルの建設が進む。市電は同46年に廃止されたが，広小路通は幹線道路として重要な役割を果たしている。世帯数・人口は，昭和40年118・620，同50年70・252。同52年名駅１～５丁目，同56年名駅南１～５丁目となる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7122734