100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

赤目一志峡県立公園
【あかめいちしきょうけんりつこうえん】


県中西部,雲出(くもず)・名張両河川上流部を占める県立公園。昭和23年10月14日県立公園に指定。昭和42年8月一部追加指定を受けて,面積2万2,043ha,全域が普通地域。名張市(2,885ha)・松阪市(1,516ha)・美杉村(1万7,544ha)・嬉野町(98ha)の2市1町1村にまたがり,その大半を美杉村が占める。雲出川上流の一志峡は,渓流と奇岩奇石を集め,深緑に囲まれて四季それぞれの趣をもち,白山町家城から上流3kmの渓流は,日本ラインにちなんで家城ラインと称され,見事な景観を見せる。アユが生息し,サクラの名所でもあり,その奥にある美杉温泉と合わせて多くの行楽客を集める。その他,松阪市にある空海開基という観音寺岩内瑞厳寺,役小角ゆかりの修験場として広く知られる伊勢山上も,ハイキング・ピクニックには格好の場所となっている。これらの名所・景勝地を縫って走る国鉄名松線は,現在路線廃止反対運動で話題を呼んでいる。名張市周辺も赤目四十八滝・香落渓・青蓮寺ダムなど数多くの景勝地をかかえている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7124837