100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

新鹿
【あたしか】


旧国名:紀伊

東方を熊野灘に面する新鹿湾沿岸,里川・湊(港)川流域に位置する。地名の由来は,「荒坂」の転訛したものという(地名辞書)。また海岸一帯が白砂一面の沖積地帯で洲処(すが)の上地であるところから渡洲処(わたすか)という説と「古語拾遺」にいう御木麁香(みくあらか)で忌部族の居地を意味するとの説もある(新くまの風土記)。里川・湊川の両岸,山脚部・丘陵地には縄文時代以来の複合遺跡がある。当地はもと新宮飛鳥神領地であったという。堀内氏は伊勢国司北畠氏と対抗した。当地では永禄7・8年に岩本城,同8・9年に長福寺で合戦が行われた。
新鹿村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
新鹿村(近代)】 明治22年~昭和29年の南牟婁郡の自治体名。
新鹿(近代)】 明治22年~昭和29年の新鹿村の大字名。
新鹿町(近代)】 昭和29年~現在の熊野市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7124938