伊坂
【いさか】

旧国名:伊勢
伊勢平野北部,朝明(あさけ)川の中流左岸に位置する。南東部にわずかに平地があるのみでほとんど丘陵状。辺谷川と宇奈川が朝明川に注ぐ。伊坂城跡から南南東に谷を隔てた丘陵上には西ケ広遺跡があり,縄文中期~鎌倉期の遺物ならびに弥生後期の竪穴住居跡22,奈良期の掘立柱建物跡46,弥生後期の住居跡が検出された。文久2年に字坂重地山で発掘された銅鐸は,弥生時代のもので高さ約40cm,鐸身には六区袈裟襷紋がある(四日市の文化財)。所有者は莬上耳利神社で,現在市立郷土資料庫に展示されている。
【伊坂郷(中世)】 戦国期に見える郷名。
【伊坂村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【伊坂(近代)】 明治22年~昭和29年の八郷村の大字名。
【伊坂町(近代)】 昭和29年~現在の四日市市の町名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7125097 |





