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伊勢ノ海県立公園
【いせのうみけんりつこうえん】


県中東部,伊勢湾に面した鈴鹿市から一志郡香良洲町までの海岸を中心とした県立公園。昭和28年10月1日県立公園に指定。面積782ha,全域が普通地域。鈴鹿市(409ha)・津市(200ha)・香良洲町(100ha)・河芸町(73ha)の2市2町にまたがる。海岸線は北は鈴鹿市の千代崎・鼓ケ浦,津市の町屋・贄崎(にえさき)・阿漕(あこぎ)・御殿場そして香良洲浦まで28kmに及び,白砂青松,遠浅で波静かなところから古くから絶好の海水浴場として多くの人々に親しまれてきた。特に津の海は明治以来の海水浴場として人気が高く,地元はもとより遠く関西方面からの海水浴客も多く,松林に所狭しと海の家が建ち活気を呈していた。古式泳法として知られる観海流も津の海に誕生した。またいずれの浜も水泳ばかりでなく,汐干狩や生きた魚を手取りする楯干が楽しめ,春から秋の浜はにぎわいをみせる。雲出・香良洲の海岸はノリ漁場として知られる。しかし,雲出の広大な埋立地に進出した日本鋼管をはじめ工業化が急速に進み,美しかった伊勢の海も近年は生彩を欠いている。近鉄が通じ交通の便は良い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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